モノリシック マニュファクチュール スペシャルコンテンツ
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JOURNAL 06

フライバック機能や特許技術が
盛り込まれてこのプライス。
満足感が高い出色のクロノグラフ

マニュファクチュールの意志の高さを物語る

スイス・ジュネーブを本拠地とするフレデリック・コンスタントが、機械式ムーブメントの製造まで自社で一貫して行うマニュファクチュールに向けて歩み始めたのは、ブランド創業から13年後の2001年のことでした。それからわずか15年という短期間で、手巻きや自動巻きのシンプルなキャリバーから、GMTやワールドタイマーといったマルチタイムゾーン、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンなどの複雑機構まで、着実にマニュファクチュール・ムーブメントを拡充してきました。

2017年、そこに記念すべきキャリバーが加わります。クロノグラフ・ムーブメントのキャリバー<FC-760>です。これはフレデリック・コンスタントにとって二つの点で重要な意味を持つキャリバーとなりました。まずは、ブランド初の自社製クロノグラフ・キャリバーであったこと。そしてもう一つは、そのキャリバーが単なるクロノグラフではなく、開発の難度が高いフライバック機能を備えていたことです。

周知のように、クロノグラフとは経過時間の計測ができる機能のことです。ユーザーは腕時計のプッシュボタンを押すことにより、任意のタイミングで時間計測のスタート、ストップ、リセット、そしてリスタートを行うことができます。この操作を簡略化したのが「フライバック クロノグラフ」です。

通常のクロノグラフの場合、計測を一旦止めて次の計測を開始するにはプッシュボタンを3回押す必要がありますが、「フライバック クロノグラフ」の場合はリセットボタンを1回押すだけで、現在の計測のストップとリセット、そして次の計測のスタートが同時に行われます。このフライバック機能は、20世紀初頭に航空機の操縦中にも操作しやすいクロノグラフを、というニーズを受けて発明されたものですが、その後はコースを周回するレースのラップタイム計測のように、連続した出来事を計測するのに有用な機能になっています。

機能、デザイン、プライスのバランスが秀逸

機能的に優れたムーブメントであるほど、その開発が困難を極めるということは想像に難くないでしょう。通常のクロノグラフ・ムーブメントの開発でさえ一筋縄でいかないところ、フレデリック・コンスタントは最初から難度の高いフライバック クロノグラフに挑み、6年にわたる研究・開発の末にキャリバー<FC-760>を完成させました。

フレデリック・コンスタントのマニュファクチュール・キャリバーは、すでにあるキャリバーの模倣ではなくそこに独自性を盛り込んだものが多くありますが、このキャリバー<FC-760>もその例に漏れません。一般的に、高品質なクロノグラフには、スタートやストップ、リセットの操作を精密に制御できるコラムホイールという歯車が採用されます。フレデリック・コンスタントはそのコラムホイールを発展させた星形のスターホイールを開発。特許取得のこの歯車がフライバック クロノグラフの流れるような動きの源になっています。

このキャリバー<FC-760>を搭載した「フライバック クロノグラフ マニュファクチュール」は、2017年にローズゴールドプレートのケースで初登場し、その後ステンレススチールケースのモデルが加わりました。

2つの積算計と日付表示がバランス良く配置された3カウンターのダイヤル、アプライドインデックスなどに見られる細部の丁寧な仕上げ、シースルーケースバックから覗く<FC-760>の美しい装飾……と見どころは尽きませんが、さらに見逃せないのが50万円台という価格設定です。自社製のフライバック クロノグラフ・ムーブメントを搭載した機械式時計としては、おそらく並ぶもののない良心的なプライスになっています。「手の届くラグジュアリー」を理念とするフレデリック・コンスタントらしい、機能、デザイン、プライスのバランスに優れた出色のクロノグラフです。