モノリシック マニュファクチュール スペシャルコンテンツ
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JOURNAL 03

独創性と操作性に優れた
「ムーンフェイズ」のために
自社ムーブメントを開発

独創的なダイヤルレイアウト

ジュネーブに本拠地を構え、設計から組み立て、品質管理などのすべての工程を行うフレデリック・コンスタントは、2004年以降、現在まで30種類もの自社製ムーブメントを開発製造し、スイス有数のマニュファクチュール、すなわち一貫製造時計メーカーとして躍進を続けてきました。その卓越した技術を格調高いクラシカルなデザインを通じて表現する機械式時計の逸品がマニュファクチュールコレクションの各種モデルです。

フレデリック・コンスタントは、2013年に装着感の良好な薄型ケースにムーンフェイズ機能を搭載した「スリムライン ムーンフェイズ マニュファクチュール」を発表しました。ムーンフェイズとは「月相」を意味します。新月から始まり、三日月や満月を経て再び新月へと至る月の相は約29.5日を1周期として繰り返され、暦の起源にもなりました。これを精巧な歯車と月のモチーフを配した回転ディスクによって視覚化し、実際の月のように表示するムーンフェイズは、機械式時計の古典的な複雑機能のひとつに数えられ、クラシカルでエレガントな腕時計に欠かせないものになってきました。

このモデルには、そのムーンフェイズ機能を加えた自社製ムーブメントとしては24番目になる2017年開発のキャリバー<FC-702>が搭載されています。このムーブメントのベースは、フレデリック・コンスタントが開発に5年以上かけて2009年に発表した、シンプルで汎用性に優れる自社キャリバー<FC-700>です。<FC-700>は将来的に高機能ムーブメントとして発展させることを想定して設計され、リューズひとつですべての機能の操作が可能なのが特徴です。<FC-700>から発展した<FC-702>も同様に、付加機能のムーンフェイズの調整がリューズ操作のみで簡単に行えるのです。

ブランドの研究開発部と時計師が完成させ、市場導入までに約2年を費やしたキャリバー<FC-702>は、自社製ならではの独創的な個性が備わり、それが各要素を巧妙にレイアウトされたダイヤルに表れています。このモデルは、中3針で6時位置にムーンフェイズと日付表示が備わる「クラシックムーンフェイズマニュファクチュール」とはまったく異なり、まず時刻表示は時針と分針のみで、秒針がありません。そしてムーンフェイズと日付表示がそれぞれ3時位置と9時位置に分かれ、同サイズの2つのサークルによってシンメトリーの美観と見やすさが際立つようにデザインされています。

このようにシンプルな表現にオリジナリティーを反映した「スリムラインムーンフェイズマニュファクチュール」はまた、ムーンフェイズと日付の調整が、時刻合わせと同様にリューズのみで行えるのも特色のひとつです。

絶妙なサイズ感と贅沢なディテール

特色のある独自のムーンフェイズ表示に成功したキャリバー<FC-702>のみならず、クラシカルなデザインに目の肥えた時計愛好家をも魅了する味わい深いディテールが盛り込まれている点も、「スリムラインムーンフェイズマニュファクチュール」の特筆すべき点です。

直径38.8mm、厚さ11.17mmというマニュファクチュールコレクションでは比較的小ぶりなケースは、装着しやすく、程よく控えめという絶妙なサイズで、普段使いに最適です。ヴィンテージ感あふれるドーム型サファイアクリスタル、手作業でダイヤルに取り付けたバーインデックス、同じく手作業でポリッシュ仕上げを施した針なども見逃せません。またシースルーバックからは、フレデリック・コンスタントの自社製ムーブメントにすべてに取り入れられているペルラージュやコート・ド・ジュネーブといった美しい装飾が鑑賞できます。

最新の設備と豊富な器材を使い、時計職人の手仕事を駆使して自社ムーブメントや外装のディテールに惜しみなく力を注ぎながらも、ブランドがコンセプトに掲げる「手の届くラグジュアリー」を守り、価格以上の価値を創出するのがまさにフレデリック・コンスタント。そうした方針を体現し、特別な存在感を放つ「スリムラインムーンフェイズマニュファクチュール」は、オン、オフを問わず、ワンランク上のウォッチスタイルを演出する秀逸なモデルです。